京都府亀岡市千代川町の川の駅・亀岡水辺公園で5日、保津川(桂川)の水辺の生き物を調べる親子観察会が開かれた。約20組の親子が川に入って魚や水生昆虫を捕まえたり、投網や刺し網漁を見学したりして、川を通じて人と自然との関わりも学んだ。
NPO法人亀岡人と自然のネットワークが主催した。子どもたちはライフジャケットを着けて川に入り、網で魚を追った。捕まえた魚はスタッフが分類して水槽に入れ、「これはカワヨシノボリ。ひれが変わった形でペタッとくっつき、強い流れでも流されません」「ムギツクは他の魚の巣に卵を産み育ててもらいます」など、特徴や生態を紹介した。
体長15センチほどのブラックバスのおなかから消化されかかった小魚を取り出し、「特定外来生物で、もともといる魚を食べ、生態系ががらっと変わってしまいます」と外来魚の問題も教えた。
刺し網やもんどりなどの漁具をしかけたり、投網漁も実演。網を投げ引き上げると、30匹ほどのカワヒガイやオイカワなどが一気に捕まり、子どもたちは歓声を挙げていた。