台風7号の大雨で京都府福知山市大江町蓼原（たでわら）地区では15日、土砂崩れや陥没で市道が遮断され、1世帯が一時孤立状態に陥った。
地区住民によると、同日午前0時ごろ、90代の夫婦が暮らす民家の裏山で土砂崩れが起き、1階部分に濁流が押し寄せた。夫婦は避難しようとしたが、たまった土砂で玄関が開かず2階に避難したという。市消防本部が早朝に救出した。
近くに住む長男（54）は「旅行から朝帰ってきたら、自宅の前の道路が土砂で埋まっていた。土砂や濁流に足を取られ、家にたどり着くまでが大変だった。両親が無事で良かった」と胸をなで下ろした。