自分名義の口座を他人に譲渡したとして、京都府警上京署は24日、犯罪収益移転防止法違反(業としての預金通帳譲渡)の疑いで、愛知県豊橋市の県立高校非常勤講師の男(25)を逮捕した。口座は特殊詐欺事件に使われていたという。
逮捕容疑は3月6~11日、愛知県内などで、氏名不詳者に自分名義の口座のキャッシュカード3枚を有償で譲り渡し、暗証番号を伝えた疑い。
上京署によると、3月11日に京都市上京区の80代女性が還付金名目で約160万円をだまし取られる特殊詐欺事件があり、振込先として男の口座が使われていた。男は「カード1枚につき40万円の報酬をもらう約束だった」と容疑を認めているという。