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早くも正月準備 京都・南丹でしめ縄のわら干し作業「今年も立派なものを」

京都新聞 2023年9月2日 7時0分

 猛暑の中、正月のしめ縄に欠かせないわらを干す作業が京都府南丹市園部町で行われた。園部町農業公社の職員がわらをハウスにずらりと掛け、青々としたカーテンのよう。住民の高齢化で神社などのしめ縄を作れなくなり、同公社に頼むケースが増える中、しっかり準備して高まる需要に応えたいという。

 同公社では7アールでもち米を栽培し、わらをしめ縄に活用している。昨年は4アールだったのを増産した。

 8月上旬にもち米のわらを刈って直径10センチほどの束にし、縦20メートル、横6メートルにわたって、ずらりとつるした。しばらく干した後、みずみずしい緑の色が変化しないよう、暗く涼しい場所で保管。11月下旬から編む作業を始めるという。

 同公社の井上公利さん(39)は「きれいな緑色を残して乾燥させる工程は大事。今年も立派で、喜ばれるしめ縄を作りたい」と話した。

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