京都府福知山市夜久野町の大岶(おおさこ)公民館前の水田に、平和の象徴ハトを描いた田んぼアートがお目見えし、見頃を迎えている。
登山愛好家でつくる「居母(いも)山クラブ」が地域を盛り上げようと、2005年から約9アールの水田に黒や白、緑、黄、赤色の稲穂が実る5色の古代米やもち米の苗を植えている。
ロシアのウクライナ侵攻が長期化する中、世界平和への願いを込め、ハートをくわえて大空に飛び立つハトの絵柄を選んだ。6月上旬、授業で訪れた福知山公立大生も交えて約50人で苗を植えた。
高台にある公民館からは、のどかな田園風景にハートやハトの形が稲穂の色の違いでくっきりと浮かんで見え、訪れた人たちが写真を撮っている。
飯尾恒洋会長(80)は「平和のハトを多くの人に楽しんでもらいたい。収穫後はみんなでおいしくお米を食べたい」と話した。