滋賀県栗東市内の中学校で行われた湖南広域消防局の起震車を使った地震体験で、生徒1人が揺れる車内で頭をぶつけ、切り傷を負っていたことが2日、分かった。生徒は病院で手当てを受けたといい、消防局は生徒と保護者に謝罪したという。
消防局や市学校教育課によると、地震体験はPTA主催の事業で救急体験とともに10月30日に実施した。起震車は、机やモニターがある部屋を再現した荷台部分を揺らし、最大で震度7の揺れを体験できる車両で、この日は消防局から7人が出向いていたという。
今回の事故を受け、起震車は運用を停止しているという。消防局は「生徒がけがをされ大変申し訳なく思っている。事故原因について職員の対応に問題があったかを含めて検証を進める」としている。