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京都で西陣織大会、幻の織機実演 西陣織工業組合50周年、帯地など約400点展示

京都新聞 2023年11月12日 7時0分

 西陣織工業組合の設立50周年を記念した西陣織大会が11日、京都市上京区の西陣織会館で始まった。着物ファンらが展示された帯地や着物など約400点のほか、幻の織機と呼ばれる「空引機(そらひきはた)」や熟練の職人による各工程の実演に見入った。

 西陣の3団体が合併して50年の節目にあたることから、新作織物を披露する例年の西陣織大会を拡充して開催した。

 空引機は平安時代から使われた紋織り用の大型織機で、明治期にジャカード織の普及で姿を消した。高さ3.4メートルの空引機の上部から1人が経(たて)糸を上げ下げし、もう1人が息を合わして緯(よこ)糸を通して文様を織り出した。

 50年前の織物を紹介する特別展示や、西陣織会館一帯での工房公開企画「西陣まち歩き」も催された。

 展示や実演は12日もある。午前10時~午後5時。空引機の実演は午前11時半と午後2時半。入場無料。

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