Infoseek 楽天

京都・亀岡に那須与一のお堂 病気回復「パワースポット」

京都新聞 2023年11月22日 11時11分

 源平合戦で名をはせた武将にゆかりがあるとされる京都府亀岡市下矢田町の「那須与一(与市)堂」をテーマにした展覧会が、同市役所の「開かれたアトリエ」で開かれている。「まだ知られていない亀岡のパワースポット」の歴史や、題材にしたミュージカルについてパネルなどで紹介する。

 お堂は平安時代に陰陽師(おんみょうじ)・安倍晴明が法楽寺を建立し、阿弥陀如来像を祭ったのが始まりとされる。源平合戦中に那須与一が病にかかった際にお参りするとすぐに回復し、屋島の戦いへ向かったという伝承が残る。展覧会は「かめおか霧の芸術祭」の一環で、お堂を多くの人に知ってもらおうと企画した。

 パネルでは、那須与一の人物像やお堂の歴史のほか、奉賛会員の高齢化や建物の老朽化で存続の危機に直面している現状などを説明。有志でつくる「那須与一堂を守る会」によるミュージカル「与市 THE MUSICAL(ザ・ミュージカル)」の写真やポスターも並ぶ。

 お堂に奉納された弓を引く那須与一の絵や弓は、実物を展示している。守る会は「亀岡に与一ゆかりの場があることを知ってほしい」としている。

 最終日の26日の午後1時15分からは、ストーリーを約30分にしたミュージカルの上演や、演劇ワークショップも会場である。無料。

この記事の関連ニュース