京都府京丹波町の小学生たちが森林資源の活用や林業の仕事について学ぶ授業が、京丹波町内の山林や製材所などであった。瑞穂小の5年生22人は、山林での間伐や切り出した木を製材する様子を間近で見学した。
町域の8割以上が森林という同町では、2021年から小学校で森林環境教育が行われている。瑞穂小では11月30日、京丹波森林組合の協力で実施された。
児童は、町有林で組合職員がチェーンソーで高さ20メートルのヒノキを切り倒し、重機で切りそろえながら、トラックに運ぶ様子を見学。製材所では、切り出した木を機械で切断する工程に目を凝らした。木に触れた児童は「表面がつるつるになってる」などと驚き合った。最後は町役場で、木材が議場などの建物に使われていることを学んだ。
参加した児童(10)は「丸太を切断して、板にしたりするところが面白かった。機械を上手に動かしている人もすごいと思った」と目を輝かせた。
講師をつとめた同組合の岩井悠人さん(29)は「普段見慣れた木でも、木を切って建物になるまでの工程を知ることで、生徒が少しでも木や林業に関心を持ってほしい」と願った。