来年の干支「辰」の大絵馬が大津市坂本5丁目の日吉大社に登場した。同市の成安造形大日本画コースで学ぶ上田佳史さん(21)=が原画を担当し、空を飛ぶ雄大な竜を描いた。
境内入り口の赤鳥居前に設置している案内図に、原画を拡大したフィルムを貼り付けて絵馬に仕立てた。幅2.7メートル、高さ1.8メートルで、迫力ある竜の絵の横に「日吉山王大権現」の文字を入れている。
上田さんは竜が水神であることから色の着想を得た。制作期間は3カ月という。「新型コロナウイルス禍や戦争など暗い出来事が続くが、絵馬を見て前向きな気持ちになってもらえたら」と話す。
大絵馬の展示は来年2月3日まで。