滋賀県多賀町立博物館(同町四手)で16日、エントランスに展示されたアケボノゾウ復元骨格のすす払いが行われた。参加者がほこりを落として新年に備えた。
アケボノゾウは約100~250万年前に生息していたとされる。地元で1993年に発掘され、同博物館が所蔵する「アケボノゾウ化石多賀標本」は2022年に天然記念物に指定された。
復元骨格は標本を基に作られ、全長約4.5メートル、高さ約1.9メートルある。すす払いは年に1度、この時期に行い、博物館のミュージアムサポーター養成講座の受講生や職員ら10人が参加した。
受講生らは職員からアケボノゾウについて学んだ後、ブラシなどを使って1年間のほこりを落とした。あばら骨など細かい部分に特に入念にブラシをかけた。
町内の出身で、京都市北区に住む女性(25)は初めて参加した。「近くで見るとほこりがたまっているのがよく分かる。アケボノゾウに『1年間お疲れさま』と声を掛けたい」と手を動かしていた。