京都府福知山市の福知山鉄道館フクレル別館(旧ポッポランド2号館)で、このほど展示されているC58形蒸気機関車(SL)の大掃除があった。元鉄道マンが全長18メートルの車体を油で磨き上げ、新年を迎える準備を整えた。
旧国鉄やJR西日本のOBでつくる「福知山SL保存会」のメンバー12人が集まった。煙突や運転台、直径約150センチの動輪などに付いたほこりやさびを1時間かけて雑巾で丁寧に拭き取ると、くすんでいた真ちゅうに往時の輝きが戻った。
元機関助士の松山美昭会長(76)=同市=は「フクレルが開館し、SLを見に来る鉄道ファンが増えた。きれいになった車両を子どもと楽しんでほしい」と話していた。
新春を祝い、2024年1月11日まで車両の前に国旗を飾り付ける。