石川能登地方で地震が発生した1日、京都府北部の日本海や若狭湾沿岸の地区では津波注意報が出され、一部の住民が避難したほか、漁業関係者も対応に追われた。
京丹後市丹後町間人や伊根町では、高齢者を含む住民が高台に避難し、海の状況を見守った。
伊根町平田の伊根浦漁業の関係者(69)は「余震はあったが、船は今のところ大丈夫。安全の一報が届くまで油断はできない」と気を引き締めた。
同町蒲入の蒲入水産の関係者(51)は「海の様子を見る限りは落ち着いている。船も無事だが、余震など引き続き警戒したい」としている。
宮津市日置のリゾートマンションに友人たちといた男性(55)は「かなり揺れた。室内から宮津湾を見たが変化はなかった。余震があるかもしれないので、用心したい」と警戒していた。
舞鶴湾でトリガイを養殖する舞鶴市東吉原の男性(70)は「船に係留するロープを長くして津波に備えた。湾内のいかだにつるしているトリガイに被害が出ないか心配だ」と話した。