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「光る君へ」ファン誘客へ土産物開発 ミニ畳に洋菓子、練り香水…紫式部ゆかりの大津市

京都新聞 2023年12月25日 6時30分

 大津市ゆかりの紫式部を主人公にしたNHK大河ドラマ「光る君へ」の放送に合わせて、大津への観光誘客を図ろうと、滋賀や京都などの事業者が紫式部や源氏物語にちなんだ土産品を開発した。同市内でこのほど記者発表会が行われた。

 大津市や観光関係団体でつくる「市大河ドラマ『光る君へ』活用推進協議会」の呼びかけに応じた42社が、129種類の土産品を開発。ドラマの放送が始まる2024年1月には、紫式部が源氏物語の着想を得たとされる同市の石山寺境内に、これらの土産品を販売する物産館がオープンする。

 石山寺門前にある洗心寮で開かれた発表会は、うち36社が95種類146点の土産品を出品。大津市内の10社が会場で報道陣に自社商品を説明した。

 「まるで紫式部が愛用していた」をテーマにミニ畳と小物入れを製作したのは、同市坂本6丁目の上又畳産業。紫式部をイメージした桜柄の赤い畳へりをデザインし、華やかさを演出した。ミニ畳は花瓶置きのほか、机の脚の下に敷いて使うこともできる。

 同市平津2丁目の障害福祉サービス事業所「れもん会社」が製造を手がけたのは、琵琶湖の形をした菓子「ビワサクレ」。紫式部がビワサクレを食べているオリジナルパッケージで勝負する。

 ほかにも練り香水やボールペン、豆菓子など幅広い商品が会場に並んだ。同協議会物産振興部の寺島正和会長(54)は「観光業界はコロナ禍で苦しんできた。大河ドラマは久々の明るい話題。お土産で思い出を形にして持ち帰ってほしい」と話した。

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