SNS(交流サイト)で知り合った当時11歳の女児を連れ去ったとして、未成年者誘拐などの罪に問われた無職の男(23)の判決公判が4日、大津地裁であり、西脇真由子裁判官は懲役1年10月(求刑同3年)を言い渡した。
判決によると、男は、SNSで知り合った女児が未成年者と知りながら、昨年8月~11月、LINE(ライン)で、被告宅で一緒に暮らすよう誘惑し、京都市のJR京都駅で乗用車に乗せて連れ去り、広島市内の量販店まで連れて行って誘拐するなどした。
判決理由で西脇裁判官は、「判断能力が未熟であることにつけ込んで誘惑して誘拐しており、悪質」と指摘。性的欲求を満たす目的で犯行に及んだ点を「身勝手な動機」と断じた。