京都府亀岡市の真福寺で、恒例の「椿コンサート」が開かれた。京都市立芸術大音楽学部1年三崎百音さん(19)がクラシックギターの演奏を披露し、約50人が本堂に響き渡る音色に聞き入った。
「自由に演奏できる場を」と催され、17回目。同大学音楽学部の岡田加津子教授が推薦した学生や卒業生らが出演しており、今年は「1年生ながら堂々としている」(岡田教授)と、三崎さんが選ばれた。
和をイメージした黒い衣装の三崎さんは、ベネズエラのワルツや高級娼婦の悲恋を描いた「椿姫の主題による幻想曲」、童謡「さくらさくら」のアレンジなど9曲と、アンコール1曲を披露。演奏が終わるたびに、大きな拍手が送られた。
ソロコンサートは初めてという三崎さんは「思ったよりもお客さんが多くて緊張した」と苦笑い。「自分が好きな元気でリズムがある曲と、春らしい曲を選んだ。畳の温かい雰囲気がクラシックギターの音色に合っていた」と話していた。