京都府八幡市の建設会社「巖建設」は、同市戸津地区の住民に災害備蓄品を寄贈した。非常食は300人の1日3食分を用意し、役立ててもらう。
戸津地区は避難行動計画を作るなど地域ぐるみで防災の取り組みを進めている。活動を知った同社が地域貢献につなげようと、市を通じて寄贈した。
備蓄品は、水を注ぐと食べられるアルファ米やパスタなど計約900食分や2リットルのペットボトル入り飲料水600本など。ほかに、非常用発電機や長期保存可能なウエットティッシュも準備した。戸津農事実行組合が管理する倉庫で保管する。
26日に倉庫であった贈呈式には、同社や地元自治会の関係者が集まった。市から感謝状を受け取った社長の巖国彰さん(56)は「能登半島地震では物資が行き届かない場所があったと聞いている。同じようなことが起こらないよう、ほかの地区にも取り組みを広げていきたい」と話した。