宝石の翡翠(ひすい)に例えられる青緑色の花を咲かせる「ヒスイカズラ」が、滋賀県草津市下物町の水生植物公園みずの森で見頃を迎えている。勾玉(まがたま)のような形をした特徴的な房がいくつも垂れ下がり、来園者の目を引いている。
フィリピン・ルソン島原産のマメ科のつる植物で、現地では絶滅が危惧される貴重な植物として知られている。同公園は温室で栽培しており、今年は例年よりも開花が一週間ほど遅れ、今月上旬に咲いた。
勾玉のような花を多く付けた花房は、藤の花のように垂れ下がり、最大で長さ1メートルほどになるという。来園者は珍しそうに眺め、スケッチや写真撮影を楽しんでいた。
つぼみもあり、4月中旬まで楽しめるという。園の担当者は「日が当たった花の色がとてもきれいで、楽しんでもらえたら」と話している。月曜休み。要入園料。