京都府舞鶴市の地域おこし協力隊員として活動する原田翔太さん(30)がこのほど、市役所で鴨田秋津市長に活動報告を行った。2022年10月から任期3年で隊員を務める原田さんは、高校生ら若者向けの企画などこれまでの取り組みを熱心に語った。
高校生の居場所作りとして、学校のテスト期間や夏休みに合わせて、西舞鶴駅の待合室の一部などを15日間開放。西舞鶴高や日星高の生徒ら延べ100人が利用し、「電車の待ち時間に利用できる」「友達と話しながら勉強できる」と高評価だったという。
若者の定住を図ろうと、市内の新入社員を集めた合同研修も開催した。昨年度は10社の19人が参加し、「人間関係が広がった」「舞鶴のいいところを知ることができた」との声が聞かれたとした。
原田さんは「進学で市から出ると戻ってこない若者が多い。市に戻ってきてもらうために、学生から社会人まで切れ目のない人材育成をしたい」と残りの任期の抱負を語った。