「海を渡るチョウ」として知られるアサギマダラの観察会が18日、京都府舞鶴市東神崎の神崎海水浴場で開かれた。子ども連れや愛好家ら30人が、青いまだらの羽が特徴の美しいチョウを捕獲してマーキングを行った。
アサギマダラは秋から冬にかけて沖縄や台湾で過ごし、春に北上して夏まで本州の高原地帯などで過ごす。観察会は、海岸に自生するスナビキソウを求めて飛来するこの時期に毎年、加佐公民館が開催している。
参加者は愛好家団体「丹後・丹波虫の会」の山段眞彦会長(63)に教わりながら、チョウを追いかけて網で捕獲。羽にペンで場所や日付を書き込み、空に放した。この日は27匹にマークしたという。
4匹捕獲した福知山市の惇明小4年の児童(9)は「いつも捕る他のチョウと違ってすーっと(舞うように)飛ぶので捕まえにくかった。多く捕れてうれしい」と笑顔だった。