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京都府警の元警部補に懲役3年実刑判決 捜査の訪問先で窃盗、詐欺や万引など全7件有罪

京都新聞 2024年5月28日 20時51分

 捜査で訪れた民家から金品を盗んだなどとして、窃盗と詐欺、虚偽有印公文書作成・同行使の罪に問われた京都府警捜査2課の元警部補(57)=懲戒免職=の判決公判が28日、京都地裁であった。増田啓祐裁判長は「警察官への信頼を悪用し、強い非難に値する」として、懲役3年(求刑懲役4年)を言い渡した。

 判決によると、被告は伏見署刑事課に勤務していた2019年7月、変死事案の対応で訪れた京都市伏見区の民家から現金10万円と腕時計を盗み、20年10~11月、別の80代女性の自宅から現金約300万円を盗んだ。捜査2課に勤務していた22年には、捜査協力者への謝礼と上司にうそを言い、捜査費5万円をだまし取った。別の詐欺や万引も含め計7件全ての罪で有罪とした。

 増田裁判長は判決理由で、防犯指導を装って民家を物色するなどした手口について「巧妙かつ悪質」と指摘。長期間にわたって繰り返した犯行を踏まえ「規範意識が鈍麻している。遊興費や借金の返済のためという動機に酌量の余地はない」と断じ、実刑が相当とした。

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