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京都・和束の町議が会社家賃滞納、役場に議員報酬差し止め文書届く 支払い確定判決に応じず

京都新聞 2024年6月1日 6時30分

 京都府和束町の宗健司町議(60)が、代表取締役を務める不動産会社の家賃などを滞納し、奈良地裁などが約20万円を支払うよう命じた判決が確定したにもかかわらず、最初の確定から約2年半にわたって応じていなかったことが5月31日、分かった。宗氏は今後支払う意向を示した。

 訴状や判決文によると、宗氏の会社が奈良市の貸しテナントを退去した後、テナント業者側が過去の家賃の一部や看板の撤去費用などが未払いになっているとして2020年6月に提訴した。奈良簡裁は滞納分などの支払いを宗氏側に命じ、宗氏は控訴。奈良地裁が21年11月、宗氏側に約20万円を支払うよう命じる判決を出した。宗氏側は上告せず判決が確定した。その後、原告側は宗氏個人に支払いを求める訴訟を奈良簡裁に起こし、22年7月に同様の支払いを命じる判決が確定した。

 宗氏は京都新聞社の取材に「裁判で主張が認められず、判決に納得できなかったため払わなかった」と話した。「今は町議という立場であり、周囲に迷惑をかけられない」として、近く全額を支払う意向を示した。

 関係者によると5月31日、原告側からの申し立てに基づき、議員報酬の差し押さえを命じる文書が京都地裁から町役場に届いたという。町議の報酬は月額16万円。

 宗氏は昨年8月の町議補選で初当選し、1期目。町議会は3日に全員協議会を開き、今後の対応を決める方針。

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