八日市南高(滋賀県東近江市)の生徒が2畳の大きさの「東近江大凧(おおだこ)」を制作した。2014年から東日本大震災の被災者支援のため揚げてきたが、10回目の今回は能登半島の人々にエールを送る。
凧の表には能登半島とタカの絵に「海」「return」の字を描き、♨マークも加えた。これで「能登のゆたか(鷹)な海をとり(鳥)戻したい」と読ませる。
地域支援活動部の生徒がデザインや色づけした後、先月31日に部員8人が東近江大凧保存会の山田敏一会長(69)から指導を受けて凧に糸をつけ、張り具合を調整して仕上げた。今後、交流する宮城県の石巻高や石川県の羽咋(はくい)高、滋賀県内6校などから寄せられた願い札を凧に貼る。
3年生の一人(18)は「地震で失われた能登の美しい海や皆さんの笑顔が早く戻ってほしいとの願いを込めて作りました」と話した。
大凧は1学期終業式当日の7月19日午後2時から八日市南高で揚げる予定。