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滋賀県内の私立中学校いじめ「重大事態」県対応に課題指摘 教育長「公立であっても私立であっても」

京都新聞 2024年5月14日 10時0分

 滋賀県内の私立中学校で発生したいじめが疑われる「重大事態」に関する調査報告書で、県の対応にも課題があったと指摘されたことに対し、県教育委員会の福永忠克教育長は、このほど開かれた定例会見で「公立であっても私立であっても、いじめは早期の発見や対応が大切。県を挙げて取り組みたい」と述べた。

 報告書は、滋賀県のいじめ再調査委員会が4月30日に県に提出した。4件のいじめ行為を認定し、学校の対応が状況を悪化させたと指摘。私学を所管する県の対応についても「学校の認識不足を重大なことと認識し、助言する必要があった」と記した。

 福永教育長は「私立の独立性もあり、指導は難しいが、私学の教員もいじめについて理解を深めてもらうことは県の役割。本年度からできた『子ども若者部』と県教委が連携して取り組みたい」と語った。

 会見ではこのほか、長浜市内で大型トラックが軽乗用車に衝突し、押し出された軽乗用車が下校中の女児4人をはねた5月10日の事故を受け、福永教育長は「非常に痛ましいこと。子どもの目線に立った安全点検をしてもらうとともに、一人一人のドライバーが安全運転を徹底するのが一番大切だ」と強調した。
 

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