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神社など連続放火、元大学生の男に懲役3年の実刑判決「地域社会に大きな不安」

京都新聞 2024年6月12日 19時45分

 京都府福知山市で昨年5、6月に連続発生した放火事件で、非現住建造物等放火などの罪に問われた元大学生の男(20)の判決公判が12日、京都地裁であった。増田啓祐裁判長は「地域社会に大きな不安を感じさせた」として、懲役3年(求刑懲役5年)を言い渡した。

 判決によると、男は昨年5月下旬~6月下旬の約1カ月間に6件の放火を繰り返した。福知山市の空き家に放火し一部を焼損させたほか、同市の愛宕神社にガソリンをかけて火を付け、拝殿や本殿を全焼させた。弁護側は、精神障害の「放火症」などの影響で心神耗弱の状態だったと主張していた。

 判決理由で増田裁判長は、放火症の影響はあったが、人に見つかりそうな時は放火を断念したことなどから完全責任能力があったと認定。「大学生活のストレス解消のため放火を繰り返した」と指摘し、犯行時に(18、19歳の)特定少年であったことを考慮しても刑事責任は重いとした。

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