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「アメリカの女性に飛行機代を…」70代男性の言葉に違和感 コンビニ経営者、間一髪でロマンス詐欺防ぐ

京都新聞 2024年6月30日 9時0分

 京都府警木津署はロマンス詐欺の被害を未然に防いだとして、京都府木津川市のローソン木津川南後背店と、経営者の吉田佐知子さん(58)に感謝状を贈った。今年に入り、京都府内でSNS(交流サイト)を使った詐欺被害が増加しているといい、注意を呼びかけている。

 吉田さんは5月26日、英語が話せる店員がいないか尋ねた上で電子マネーカードを購入しようとした70代の男性に理由を聞いた。「ネットで知り合ったアメリカの女性に飛行機代を渡さなくてはいけない」と答えたため、被害を疑い木津署に連絡。署員が男性と話して詐欺と分かったという。

 感謝状を受け取った吉田さんは「(ロマンス詐欺は)だまし取るだけでなく、気持ちも踏みにじる。従業員同士で共有し、違和感を抱いたら声をかけていきたい」と話した。

 木津署によると、府内でSNSを使った詐欺被害が増加している。恋愛感情や親近感を抱かせて金銭などをだまし取るロマンス詐欺は、昨年は12件で被害総額約1億2600万円だったが、今年4月末時点で昨年を上回る16件、約1億8千万円の被害が発生している。投資名目を語る詐欺は昨年27件で被害総額約3億5800万円。今年4月末時点では15件、同約4億4千万円となっている。

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