Infoseek 楽天

京都市の緊急下水道修繕工事で贈収賄疑い 市職員と工事会社の役員逮捕

京都新聞 2024年7月4日 10時58分

 公共工事の請け負いを巡って賄賂を授受したとして、京都府警捜査2課と南署は4日、収賄の疑いで、京都市上下水道局みなみ下水道管路管理センター主事の男(64)を、贈賄の疑いで、左京区八瀬秋元町の土木工事会社の役員の男(52)=左京区=を逮捕した。

 捜査関係者によると、下水道管路管理センター主事の男は2021年、京都市内で緊急で必要になった下水道の修繕工事を巡り、土木工事会社が下請けとして業務を受注できるようにする見返りに、役員から現金数十万円を受け取った疑いが持たれている。

 捜査関係者などの説明では、上下水道局は管理する施設において災害や事故などが起き、復旧工事の必要が生じた際に対応できる登録業者を事前に決めている。土木工事会社は、登録業者の下請けの立場で、同局が登録業者に依頼した工事を請け負っていたとみられる。

 みなみ下水道管路管理センターは下水道や水路の維持、管理のほか管工事の設計、監督を担っている。下水道管路管理センター主事の男は少なくとも十数年前から、同センターに配属されていた。

 京都市職員が逮捕される汚職事件では22年、子ども若者はぐくみ局長=懲戒免職=が左京区の保育園理事長から、市の監査を巡って腕時計などを受け取ったとして逮捕。元局長は収賄罪で懲役1年6月、執行猶予3年の有罪判決を受けた。

この記事の関連ニュース