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亡くなった男性の映像が頭に流れてきて…「もっと良いことをしておけば」 京都の「怪談和尚」が怪談説法

京都新聞 2024年7月6日 10時0分

 「怪談和尚」としてテレビやユーチューブで活躍する蓮久寺(京都市下京区)の三木大雲住職(52)が、怖い話と仏教の教えを融合した「怪談説法」を語る催しがこのほど、左京区の府立京都学・歴彩館であった。心霊体験を笑いを交えて語り、人の生き方を説いた。

 三木住職は1人で真っ暗な峠道を運転したエピソードを紹介。大きなカーブの途中で車を止めて休んだ後、再び車を走らせていると、警察官に止められ、こう言われた。「助手席の男性、シートベルトしてないでしょう」

 さらに、ホテルに帰った三木住職が1人で寝ていると、隣に見知らぬ男性がいた。気付くと同時に、自分が運転する大型トラックが崖から落ちる映像や、「もっと良いことをしておけば」と思う意識が頭に流れ込んできた。後に調べると、峠道の休憩した場所で、トラックの横転事故で人が死んでいたことが分かったという。

 三木住職は「横転事故で亡くなった男性が、思いを伝えに来てくれた」とし、「人は最期に、『もっと良いことをしておけば』と思う。人間は他の命をいただいて生きている。だから私は、いただいた命以上に、良いことをして生き抜こうと思っている」と説いた。

 歴彩館の指定管理者が主催する講座で、約400人が聴いた。

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