滋賀県高島市の陸上自衛隊饗庭野（あいばの）演習場で行われる日米共同訓練（18～26日）に反対する「あいば野大集会」が7日、同市今津町の住吉公園で開かれた。県内外から330人が参加し「戦争準備ではなく平和のための準備を行え」と訴えた。
集会は県内の市民団体や労働組合でつくる「ふるさとをアメリカ軍に使わせない滋賀県連絡会」が開催。同連絡会の高岡光浩代表が過去に同演習場で陸自の訓練中に誤射が発生したことを指摘し「命に関わる事故が立て続けに起こっている。危険な訓練を饗庭野でやるな」と断じた。ほかに、在沖縄米兵による性的暴行事件が政府から沖縄県に報告されていなかった問題を批判する声が相次いだ。
続いて参加者は同町内で「日米合同演習反対」「米兵は饗庭野に来るな」と声を上げながらデモ行進した。「あいば野平和運動連絡会」の大野哲朗・共同代表は「不安を抱いている住民は多いのに訓練を続けることに怒りを感じる」と話した。
陸自によると、共同訓練には日本側は約1350人、米国側は約580人の計約1930人が参加。機関砲や対戦車弾の射撃訓練のほか、ヘリボーンや市街地の戦闘訓練などを行う予定。