Infoseek 楽天

原爆投下後の惨禍生々しく 被爆者の証言を基に広島の高校生が描いた油絵、旧小学校などで展示 京都・南丹

京都新聞 2024年7月12日 7時0分

 原爆投下後の惨状について、被爆者からの聞き取りを基に、広島の高校生が油絵を描いた。その複製画の展示が7月、京都府南丹市内9カ所で順次開かれている。既に始まった旧五ケ荘小(同市日吉町)では、生々しく惨禍を伝える8点を並べている。

 原画は広島市の基町高が2007年度から制作を続けている。広島平和記念資料館が収蔵する複製画35点を、新日本婦人の会南丹支部が借り、「ミニ戦争展」と題して開く。

 例年2会場だが、3回目の今年は、より多くの人に見てもらいたいと旧小学校など9カ所で開催。市内の4中学校、2高校でも生徒向けに飾ってもらう。

 旧五ケ荘小では、全身にやけどを負って石段に座る男性、がれきが広がる中での火葬、放置された遺体に無関心で通り過ぎる人々などを描いた絵が、証言者と生徒のコメントと共に飾られている。

 同支部の那須川はるみさん(74)=南丹市美山町=は「平和を考えるきっかけとして、特に若い世代に見てほしい」と呼びかけている。

 同小は31日まで(月曜、祝日休み)。

 一般公開する他会場は旧平屋小が13日、旧新庄小10~24日、旧川辺小16~23日、旧吉富小18~25日、旧大野小18.19日、旧西本梅小23~30日、日吉生涯学習センター23~31日、市役所美山支所24~30日(いずれも休館日を除く)。無料。

この記事の関連ニュース