京都府久御山町林の久御山高で、金融リテラシーを身につけるための講座があった。2年生約230人がクレジットカードやローンの仕組み、「名義貸し」によるトラブルなど注意すべき点を学んだ。
2022年4月に成年年齢が引き下げられ、18歳から一人でローンやクレジットカードの契約ができる。SMBCコンシューマーファイナンス大阪お客様サービスプラザ(大阪市北区)の田中暁子主任が講師を務めた。
田中主任はローンやクレジットカードは「お金の借り入れ」であり、「誰でも使えるわけでなく、支払ってくれるという信用をもとに成立している」と説明。支払いが遅れると信用は低下し、カードが作れなくなることがあるとし、奨学金滞納などに気をつけるよう呼びかけた。
また、カードを貸すことは禁止と強調。カードの支払い義務は契約者にあるとし「恋人や先輩など断りづらい相手から頼まれ、大切な人間関係が崩れることもある」と述べた。
参加した生徒(17)は「私は4月生まれなので誰よりも早く18歳になる。カードを持つ時に使える知識ばかりで勉強になった」と話した。