VR(仮想現実)のゴーグルを使った交通安全教室が、京都府精華町桜が丘の精華南中であった。生徒たちは自転車を運転しながら携帯電話を使用する危険性について体感しながら学んだ。
1年生を対象に、KDDIが開発したアプリを使って、同社員や木津署員らが指導した。VRで「ながら運転」をする人の視野を再現し、歩行者らと衝突しそうになるとコントローラーを操作してブレーキをかける。生徒たちは自転車の乗り方や交通ルールについて知識を深めた。
京都府警木津署によると昨年発生した自転車が絡む事故は26件で、うち5~19歳が関係したのは8件だった。今年は4月末までに6件発生し、通学時間帯の学生の接触事故などが増えているという。
VRを体験した生徒(12)は「衝突したときの感覚などがリアルに伝わってきて、いい経験ができた」と話した。