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特定外来生物のカミキリ、京都府内で被害初確認 被害木や成虫見つけたら通報呼びかけ

京都新聞 2024年7月18日 15時15分

 京都府は18日、特定外来生物「クビアカツヤカミキリ」の被害を受けたサクラの木が京都市西京区大枝沓掛町の民間駐車場敷地内で確認されたと発表した。府内での被害確認は初めて。京都府は被害の拡大防止のため、被害を受けた木を見つけた場合は府へ通報するよう呼びかけている。

 府内では今月6日、西京区と向日市で初めて成虫が見つかっていた。今回、被害を受けた木が見つかった場所は前回成虫が見つかった西京区の緑地から約1キロ離れているという。

 京都府によると、16日に住民から成虫の目撃情報が寄せられ、17日に現地を調べたところ、民有地の駐車場にあったサクラの木1本に被害が確認された。京都府はその場で成虫を捕殺し、成虫の飛散防止のため木に防風ネットを巻き付けた。

 クビアカツヤカミキリの成虫は首の部分が赤く、光沢がある黒色の体が特徴。6~8月にかけて成虫になり、樹木に卵を産み付けると、ふ化した幼虫が樹木を内部から食い荒らす。被害が拡大すると、幼虫のフンと木くずが混ざった「フラス」が排出される。

 国内では2011年に埼玉県で初めて発見され、環境省が18年、運搬や飼育を禁じる特定外来生物に指定した。

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