京都市伏見区深草西浦町のマンションで先月22日、住人の無職美濃浩二さん(68)が腹部に刺し傷がある状態で死亡していた事案で、京都府警捜査1課と伏見署は21日、殺人の疑いで、同区の無職富岡真弓容疑者(37)を逮捕した。「美濃さんの部屋で、2人で会話していただけで、殺していません」と容疑を否認しているという。府警は同日、伏見署に捜査本部を設置した。
逮捕容疑は、6月15日午前10時25分ごろから午後3時35分ごろ、京都市伏見区の美濃さんの居室で、鋭利な刃物様のもので美濃さんの腹部を3カ所突き刺し、出血性ショックで死亡させた疑い。
府警によると、富岡容疑者が6月22日午後3時25分ごろ、「腹から血が出て、人が死んでいる」と110番し、美濃さんは室内で死亡した状態で発見された。美濃さんは上半身裸で、室内に荒らされた形跡はなかったという。当時、富岡容疑者は府警に対し「(美濃さんと)連絡がつかなかったため、部屋を訪れた」などと説明していた。
捜査本部の説明では、富岡容疑者と美濃さんは2月ごろ、バーで知り合ったという。府警は遺体の状況や防犯カメラの映像などから何らかのトラブルで富岡容疑者が殺害したとみて捜査を進める。