京都市伏見区深草西浦町のマンションで住人の無職美濃浩二さん（68）が刺殺された事件で、殺人容疑で逮捕された無職富岡真弓容疑者（37）＝伏見区＝が事件後、マンション前まで訪れていたことが23日、捜査関係者への取材で分かった。京都府警捜査本部（伏見署）は、美濃さんの様子をうかがおうとしていた可能性があるとみて、事件後の富岡容疑者の行動を調べている。
富岡容疑者は6月15日午前10時25分～午後3時35分ごろ、美濃さんのワンルームの居室で、刃物のようなもので美濃さんの腹部を3カ所突き刺し、出血性ショックで死亡させた疑いが持たれている。富岡容疑者は「殺していない」などと容疑を否認しているという。
捜査関係者によると、富岡容疑者は、事件のあった同15日から、第1発見者として110番する同22日までの間、美濃さん宅のマンション前まで訪れていた。その時は居室に入れなかったという。
また、通報直前の同22日午後3時ごろ、富岡容疑者とみられる人物が美濃さん宅近くの防犯カメラに写っていた。フードをかぶり、道路を1人で行ったり来たりしていた。この後、美濃さんの居室に入って遺体を確認し、通報したとみられる。