広沢小(京都市右京区)の児童ら7人が、同区嵯峨広沢南野町で発生した建物火災を発見し、迅速な通報で被害を最小限に抑えたとして、右京消防署から感謝状を受けた。
6月26日午後5時ごろ、公園で遊んでいた広沢小4年瀧本侑以さんと田中百咲さん、西村咲さんの3人が火災に気づき、近くを通りかかった会社員の女性に知らせて通報した。学童クラブから帰宅途中だった4年片淵結心さんと6年島田紗綾さんも火災の発生を知り、自宅にいた島田さんの父親に通報を頼んだ。
同署によると建物内に人はおらず、けが人はなかった。火は到着した消防隊によって消し止められ、大きな被害はなかったという。
感謝状の贈呈式は7月22日、同小の終業式で行われた。竹内真一署長は「本来なら大きな被害になっていた火災を最小限にとどめられた。協力して通報いただいたことはとてもうれしく、誇らしい」とあいさつし、児童と保護者に感謝状を手渡した。田中さんは「友達と一緒だったおかげで大人に知らせることができた。勇気を出して良かった」と話した。