法務省は29日、大津市の保護司が自宅で刺殺された事件で課題となっている保護司の安全確保策を明らかにした。複数の保護司で担当するケースの拡充、オンライン面接など11項目。
保護司制度の在り方を話し合う有識者検討会で示した。法務省は検討会の議論を踏まえ、施策取りまとめを急ぐ。
確保策は、自宅以外の面接場所として更生保護サポートセンター増設▽保護観察官による保護観察事案の定期点検▽保護司の悩み相談に対応する保護司会への支援-など。
法務省によると、検討会では、保護観察中の少年らの面接時に防犯カメラを設置する項目には、ベテラン保護司の委員らから慎重な意見が相次いだ。また、保護観察官のなり手確保や、保護司の家族が抱える不安の解消に向けた施策を求める声が複数あり、新たな項目として盛り込む方向で検討するという。