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「救急隊員の筆談対応に感動」 難聴の女性、お礼にAED練習機材を消防に寄贈

京都新聞 2024年7月31日 6時30分

 救命措置の練習に用いる自動体外式除細動器(AED)トレーニングユニット1台が、京都府長岡京市の女性から地元の乙訓消防組合に寄贈された。耳の不自由な女性が、救急隊員の配慮に感激し、寄贈を申し出た。

 同組合が一般市民から寄贈を受けるのは初めて。寄贈したのは塩満喬子さん(83)。これまで救急隊に何度も助けられたことがあり「難聴なので、筆談が必要。メモがない時、手袋に文字を書いてくれた隊員さんの対応に感動した」と感謝の気持ちを語る。

 同組合によると、AEDを使った救命活動により回復した人が2019年以降、管内で3人いたという。寄贈品は住民向け講習などで活用し、AED普及に役立てる。

 長岡京市神足の組合本部で受納式があった。管理者の中小路健吾長岡京市長から感謝状を受け取った塩満さんは「お礼の気持ちを受け止めてもらえてうれしい。AED講習の対象年齢になる中学生ら若い人に使ってほしい」と笑顔で話した。

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