親子で防災について学ぶイベントが4日、京都府城陽市寺田の市民体育館で開かれた。災害時に活用が進むドローンの操縦などを体験しながら、万一の地震や水害に備えた。
城陽青年会議所の主催で、小学生とその保護者の計57人が参加。防災に関わる市内の4機関の職員らが講師を務めた。
城陽ドローン協会のメンバーは、能登半島地震による道路寸断で孤立した地域にドローンが物資を届けたと紹介。子どもたちはコントローラーを手にすると、真剣な表情でドローンを操縦していた。
市消防本部職員は消火器の使い方を伝授。親子らは水の入った消火器を持ち、火に見立てた標的に向けて噴射させていた。
市危機・防災対策課の職員は「生駒断層帯地震が起きれば、城陽で700人以上が犠牲になると予想されている」「平成24年の府南部豪雨では古川が氾濫した」と説明し、避難時の注意点や家庭で必要な備蓄について伝えた。
久世小4年児童(9)は「ドローンが楽しかった」と振り返った。青年会議所の安村健太さん(38)は「能登半島地震があり、防災意識を高めなければと思った。大人もたくさん参加してもらえてよかった」と話した。