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空き家対策で不必要な相続放棄を指示、親族9人に損害28万円 市役所に見落としの誤り

京都新聞 2024年8月8日 17時53分

 京都府福知山市は8日、市内の空き家の対策で、相続権がない親族9人に相続放棄をさせ、手続きにかかる費用計約28万円の損害を生じさせたと発表した。

 市によると、市民から2021年、半壊した空き家の相談を受けた。まちづくり推進課が故人となっていた登記名義人の息子ら6人に連絡し、全員から相続放棄の書類が提出された。

 その後、既に亡くなっていた次男に残る相続権を見落としたまま、本来なら相続権のないおいやめい9人に22年、相続放棄を手続きしてもらった。

 他部署と再確認した際、誤りが判明。市が損害分を全額支払うことで7月に親族と示談が成立した。市は「今後は研修や複数の職員による確認を徹底したい」としている。

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