Infoseek 楽天

初孫生まれた幸福、地域におすそ分け 京都府亀岡市の祭礼「佐伯灯籠」本祭を前に「灯籠渡し」

京都新聞 2024年8月13日 8時0分

 京都府亀岡市の旧佐伯郷(薭田野町、吉川町)で営まれる祭礼「佐伯灯籠」の本祭(14日)を前に、輪番の地区に灯籠を預ける「灯籠渡し」が行われた。慶事があった家に紅白の紙テープで飾られた灯籠が運ばれ、本祭まで地域住民に福を分ける。

 稲作の様子を表した神灯籠5基と、人形浄瑠璃の移動舞台になる台灯籠1基がある。神灯籠は結婚や新築など祝い事があった家が預かるのが習わし。7日夕に6軒の宿主が集まり、神灯籠はくじ引きで預け先を決めた。

 今年の輪番は薭田野町下佐伯区。区内に6年前から住む米国出身のプレストン・ハウザーさん(72)は長男に初孫が生まれ、手を挙げた。人形や絵で田植えを表現した灯籠が当たり、佐伯灯籠資料館(同町)から長男らと自宅に持ち帰った。

 竹で組んだ高さ175センチほどある灯籠は、外から目につきやすい離れの窓際に置いた。ハウザーさんは「私たちにいいことがあったので、コミュニティーに反響していってほしい」と話していた。

この記事の関連ニュース