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「ジューシーな赤身肉をつくる」京都・農芸高の生徒が農業クラブ連盟大会の府代表に

京都新聞 2024年8月20日 14時40分

 農業を学ぶ高校生が競う「京都府学校農業クラブ連盟大会」の意見発表で、農芸高(京都府南丹市)の2人が最優秀となり、府代表に選ばれた。霜降り度の高すぎない牛肉を生産するとした3年生と、山に牛を放牧する「山地酪農」が山林保全に有効と訴えた2年生。21日の近畿大会でも同内容を発表し、全国大会出場を目指す。

 3年伴藍花さん(17)は、牛肉の格付けは霜降りを重視するが、同高が行った消費者アンケートでは過度な霜降りが敬遠されており、「生産とニーズが一致しないことにはっとした」と発表。飼料を見直し「消費者の求めるジューシーな赤身肉をつくる」と述べた。

 2年中井蒼空さん(17)は山に放牧する酪農に興味を持ち、高知県の牧場を訪ねた。斜面を行き交う牛が踏み固めた跡はつづら折りの道になり、山肌に段が連なることで崩れにくくなる。牛の排せつ物が草を育て、根が土を抱え込む効果もあり、「牛が美しい国土を守る」と説いた。

 府大会は亀岡市で7月24日にあり、中井さんは国土保全部門の1位に。「実際に見に行くことでイメージをつかんだ」と話した。伴さんは農業生産部門の1位となり、「近畿大会でもしっかり思いを伝えたい」と練習を重ねる。

 近畿大会は兵庫県加西市であり、最優秀者は10月の全国大会に進める。

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