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「逃げたくなるような質問にも向き合い答弁」 緑化や雇用テーマに、高校生同士が市議会で丁々発止

京都新聞 2024年8月21日 8時0分

 高校生が京都府城陽市のまちづくりについて考える「高校生議会」が、城陽市議会の議場で開かれた。参加者は自然環境や雇用に関する施策で活発な議論を交わし、議席から鋭い質問が飛ぶ場面もあった。

 地域課題に関心を持ってもらおうと、市議会が7年ぶりに開催した。城陽高、西城陽高、城陽支援学校高等部から参加した10人がグループに分かれ、施策を提案する行政側と質問する市議の両方を交代で体験した。

 自然環境をテーマに選んだグループは、市全体の緑化を目指し、市が家庭菜園の用具を補助する取り組みを提案。住民に広がれば、環境面のメリットだけでなく食育や市民の新しい趣味にもなるとした。

 市議役の生徒は「土やプランター、種などどこまで市が負担するのか」「興味がない市民にはどう働きかけるのか」と厳しく質問。行政役の生徒は予算を捻出する方法や施策のPRについて答えた上で、「緑化は未来のための投資にもなる」と強調した。

 雇用がテーマのグループも、市民と企業両者の要望を踏まえた施策をアピールした。城陽高3年の男子生徒(17)は「答弁では、逃げたくなるような質問にも真正面から向き合うようにした。いい経験になった」と話した。

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