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広報誌にイラスト3点を無断使用 担当者が「イラスト 無料」と検索したのに 市が29万円賠償へ

京都新聞 2024年8月21日 20時10分

 大津市は21日、滋賀コミュニティセンター(旧滋賀公民館、大津市南志賀1丁目)が発行した広報誌で、京都市の企業が管理するイラストを担当者が無断で使用していたことが判明したと発表した。市は同社と示談交渉をした上で損害賠償金計29万4250円を支払う方針で、市職員に対しては著作物の使用に関する注意喚起を行うなどして再発防止に努める。

 無断使用があったのは2019年、20年、22年に発行した広報誌「四季のたより」で、発行部数は各3500部程度。広報誌の担当者がインターネット上で「イラスト 無料」などと画像検索し、京都市のイラスト管理会社が保有する絵をダウンロードして挿絵として掲載したという。本来は使用料が必要だったが、利用規約を読まずに計3点を無断使用した。広報誌は21年度までは市が発行し、公民館がコミュニティセンターへ移行した22年度からは市の委託を受けた滋賀学区まちづくり協議会が作成している。

 今年4月に同社から指摘があって判明し、イラストの使用料や同社の調査費用として計約29万円を支払うことで合意した。市議会8月通常会議に提案する本年度一般会計補正予算案に費用を計上した。同様の事例は大津市としては初めてという。

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