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「臭いがない牛舎が印象的」牛の乳しぼりにチーズ作り 若者就業へ畜産体験ツアーを初開催

京都新聞 2024年8月23日 16時0分

 京都府丹波、丹後地域の牧場や養鶏、養豚場を巡る3泊4日の「畜産体験ツアー」を、府が初めて催した。将来の仕事として考えている高校生ら若者が飼育のこだわりを農家に学び、牛のブラッシングや搾乳を体験した。

 府内の畜産農家が減る中、若手の就業につなげようと府が企画した。8月上旬のツアーには、京都市や滋賀県などから高校生6人と社会人2人が参加した。

 一行は綾部市の府畜産センターの鶏舎を訪れ、京丹後市の牧場では牛の搾乳に挑んだ。南丹市美山町ではチーズ作りをした。

 京丹波町須知の食肉販売業「いづつ屋」の牧場「丹波清光ファーム」(蒲生)では、村上和也社長(43)から牛舎の案内を受けた。掃除の徹底、鼻輪を付けないなど、牛が落ち着いて過ごせる環境づくりを学んだ。

 「家族に近い存在」として丁寧に管理された牛を観察し、ブラッシングも体験した。

 大学で畜産を学びたいという洛西高3年の生徒(17)=京都市伏見区=は「衛生的で臭いがない牛舎が印象的だった」。ツアーの食事では地鶏を味わい「食べ応えがあった。畜産への興味が深まった」と話した。

 ツアーは8月下旬と9月上旬にも行うが、申し込みは既に締め切った。

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