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広がれ丹波音頭の輪 京都府南丹市で「大踊り」久々の復活、31日にはフェス開催

京都新聞 2024年8月26日 7時0分

 京都府の丹波音頭を伝えていこうと「園部の大踊り」が今月、復活開催された。近年途絶えていたが、同府南丹市園部町で活動する「宍人丹波音頭保存会」が中心となり企画した。31日には、丹波2市1町や京北が合同し、保存会や愛好会が集う「丹波音頭・踊りフェスティバル」が園部で開かれ、踊りの輪をさらに広げる。

 丹波音頭は江戸時代に流行した浄瑠璃を基に作られ、親しまれてきた。ただ、音頭台の上で歌う「音頭取り」や、踊り手は高齢化が進み、伝承が課題になっている。

 園部町で唯一、集落を挙げて活動する「宍人丹波音頭保存会」は、音頭取りや踊りの講習会を今年から始めた。練習の成果を披露しようと「園部の大踊り」を10日夜、市国際交流会館(同町)で開き、約20人が集まった。

 音頭取りは音頭台に上がり、丹波音頭の演目「安達原三段目」や「忠臣蔵お軽勘平」を30分近く伸びやかに歌った。踊り手は、かけ声とともに踊った。

 音頭取りの講習会に参加してきた女性(80)は「踊りは大変だけど、声は出せるので申し込みました。上手に歌えると気持ちがいい」と笑顔。

 31日の「丹波音頭・踊りフェスティバル」は市国際交流会館で午後6~9時。参加無料。

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