京都府福知山市猪崎の三段池公園で見られる多様な野鳥をテーマに、福知山市自然科学協力員の大槻浩さん（65）がガイド冊子を制作した。「地域の豊かな自然を体感できるよう、公園内を散策するきっかけになれば」と期待している。
大槻さんによると、松林や水辺に恵まれた公園内では年間を通じ、約80種の野鳥を観察できるという。
「福知山の自然遺産 三段池鳥さんぽ」（A5判、12ページ）では、季節ごとに代表的な4羽を解説。地中にドングリを隠すカケス、青い羽で「水辺の宝石」と呼ばれるカワセミ、他の鳥の鳴きまねが得意なモズなどを取り上げた。自身が撮影した写真とともに、生態や好物をまとめた。
鳥の鳴き声を人間の言葉に置き換えた「聞きなし」を紹介するコラムには、QRコードから聞き比べができる工夫を凝らした。
官民でつくる「福知山環境会議」の協力で500部発行。市役所と市児童科学館で無料配布している。