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【速報】嵐山の鵜小屋放置で前社長を告訴 「株主に虚偽説明、会社に7700万円損害」

京都新聞 2024年8月29日 13時6分

 京都市右京区の嵐山公園に建設途中の鵜小屋が放置された問題で、鵜飼を手がける嵐山通船(同区)の前社長が株主に虚偽の説明をして業者と工事契約を結び会社に約7700万円の損害を与えたとして、同社は29日、前社長に対する特別背任容疑の告訴状を右京署に提出した。関係者への取材で分かった。

 告訴状によると、50代の前社長は2018年1月の株主総会で、鵜小屋建設の費用は同社が負担しないことを説明したにもかかわらず、19年12月に株主らに秘して、同社を発注者とする鵜小屋建設の工事契約を京都市内の造園業者と約7700万円で結び、同社に損害を与えた疑いがあるという。

 嵐山公園の鵜小屋を巡り、前社長は19年、自身が理事を務めていた一般社団法人「嵐山鵜飼観光文化振興協会」(解散)の名義で、京都府に設置許可を申請していた。20年、経営悪化などを理由に社長を辞任し、鵜小屋建設の事業は頓挫した。建物は放置されて景観の悪化を招き、府が今年2月、行政代執行により解体、撤去した。

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