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台風10号、滋賀県で線状降水帯発生の可能性 最接近は1日以降、記録的な雨量恐れ

京都新聞 2024年8月30日 11時28分

 彦根地方気象台は30日朝、台風10号に関する気象情報を発表し、滋賀県には9月1日~2日頃にかけて最接近する見込みとし、土砂災害や浸水害、河川の増水に警戒を呼びかけた。滋賀県では、30日夜~31日午前中にかけ、線状降水帯が発生して大雨災害発生の危険度が急激に高まる可能性がある。

 気象庁によると、台風第10号は30日午前10時現在、大分県国東市付近にあり、時速約10キロで北東へ進んでいる。中心気圧は994ヘクトパスカル、最大風速は20メートル、最大瞬間風速は30メートルで、暴風域はなくなったが、中心から半径390キロ以内は風速15メートル以上の強風域となっている。

 台風は、9月1日~2日頃にかけて、滋賀県に最接近する見込みで、動きが遅いため大雨や強風が長引くおそれがある。すでに甲賀市などで26日の降り始めからの雨量が100ミリを超えており、土砂災害の危険も長引く。

 31日午前中にかけては県全域で線状降水帯発生の可能性もあり、9月2日頃にかけて警報級の大雨が続く可能性がある。線状降水帯は、発達した積乱雲が数時間にわたってほぼ同じ場所に強い雨をもたらす帯状の領域。隣の京都府では2017年以降に4回発生しており、すべて土砂災害が発生している。

 滋賀県で30~31日にかけて予想される1時間降水量は50ミリ。

 31日午前6時までに予想される24時間降水量は150ミリ。

 9月1日午前6時までに予想される24時間降水量は200ミリ。

 2日午前6時までに予想される24時間降水量は200ミリ。

 滋賀県は記録的な雨量になる可能性があり、線状降水帯が発生した場合はさらに大幅に雨量が増える恐れがある。

 30~31日にかけて予想される最大風速(最大瞬間風速)は、
  琵琶湖      15メートル (30メートル)
  琵琶湖を除く地域 12メートル (25メートル)

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