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伝説残る大江山の「鬼」を愛らしく描く 会社員兼作家の男性「だめな部分があってもいい」

京都新聞 2024年9月1日 16時0分

 京都府与謝野町岩滝の町生涯学習センター知遊館で、会社員として働きながら作家活動を続ける原惇さん(36)=同町与謝=の絵画展が開かれている。アクリル絵の具や木炭で鬼の表情を愛らしく表現した作品など23点が、来場者を楽しませている。

 原さんは4年前に同町に移住。大江山に残る鬼伝説に影響を受け、題材に選ぶようになった。自分の内面にある怠けや甘え、子どものような感情を鬼を通して表現することで、「だめな部分があってもいい。さらけ出していい」とのメッセージを発信している。

 「人見知り」と題した作品はしゃがみ込んで緊張した鬼を、「恥ずかしい」は両手で顔を隠しながらこちらを見つめる鬼の姿を描いている。

 期間は27日までの午前9時~午後5時。月曜休館。入場無料。8日午後2時からは原さんが作家活動について語る座談会が、22日午後2~4時には絵はがきワークショップ(定員6人、参加料千円)が催される。

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